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労働相談が増えた背景とは何か

最近は、労働相談を受け付けている市町村や法律事務所などが少なくありません。労働相談が増えているとされていますが、冷静に考えてみれば最近増えたのは待遇の悪さなどでは無いはずです。通常相談をする場合は、待遇の悪さや問題等が生じている場合に労働相談をすることになります。しかし大抵の場合は、最近になって起こったことではなくずいぶん昔から問題視されていたことでした。例えば、残業時間が長くて相談をする人が最近いますが、これは20年前も30年前もあるいはそれ以上前も同じような状態にあったわけです。それにもかかわらず、最近そのようなことが問題視されるようになったのは将来性がないと考えられているからでしょう。昔は、多少労働がきつくても不条理な労働であっても将来自分の給料が増えるから今は我慢しようと考える人が多かったです。しかし最近は、将来に対して明るい未来を抱いている人が少ないためそのような相談をする傾向が出ているといえます。

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